6月25日（火）、DC議会はデジタルスポーツベッティング市場の開放を盛り込んだ2025年度予算を最終承認した。現在、DC全域で利用可能なプラットフォームはFanDuelだけだが、新予算ではそれが変わることになる。
新予算では予算を議会に送って承認を得る必要がないため、緊急措置が必要となった。DC議会は予算支援法を賛成多数で可決した。予算は7月15日に施行される。
新予算により商業事業者の参入が可能になる。BetMGM（Nationals Park）とCaesars Sportsbook（Capital One Arena）は、現在提供しているデジタルサービスを迅速に拡大できるはずだ。既存のパートナーシップにより、これらの事業者は実店舗のスポーツブックを持ち、独自の区域内でデジタルベッティングを提供している。新しい計画では、彼らはDC全域でプラットフォームを提供することができるようになる。
FanDuelは4月、DC宝くじとの提携でプラットフォームを立ち上げた。同社は現在、独占状態である。しかし、6月5日、FanDuelの社長のChristian Genetski氏は、市場が開放されればDC宝くじとの契約を破棄するとDC議会に書簡を送った。DC宝くじは今年初め、委託先のIntralotがFanDuelと賭博の下請けをすることを決めたと発表した。FanDuelはDC宝くじの業績不振のGamBetDCプラットフォームに取って代わった。
DC宝くじとの契約では、FanDuelは独占権のために40％の税率を支払っている。新しい計画ではオペレーターは20％の税率を支払うことになる。
オペレーターにとってオープンマーケットは大きな勝利
事業者は数年前からオープンな市場を求めてきた。2019年の単独市場に反対票を投じたKenyan McDuffie議員も競争を望んでいた。Fanatics Betting & Gamingの政務担当VPであるBrandt Iden氏はオペレーターをまとめ、McDuffie議員が議会を納得させることができるような統一した主張を提示することができた。
ワシントンDCの予算採決は、オペレーターにとって重要な勝利を意味する。
Iden氏はiGBにこのように述べている。
「何年もの間、この市場は大変弱く、この国で最も業績の悪い市場の一つでしたが、今や携帯電話事業者一社から競争市場へと移行する最初の市場となります。Kenyan McDuffie議員のおかげで、ワシントンDCは他の単独閉鎖市場のリーダーになるでしょう。」
予算案の採決に先立ち、スポーツ賭博の項目についての議論が行われ、中小企業保護を目的とした修正案が10対1で承認された。この修正案は、コンビニエンスストアやバーのような宝くじパートナーがベッティングキオスクを持ち続けることを保証するものである。
宝くじパートナーは以前、GamBetDCのキオスクを持つことができた。FanDuelは、それらを独自のものに置き換えることを約束した。しかし、今回の変更により、事業者はサービスに空白が生じるのではないか、あるいは商業事業者がキオスクの提供を辞退するのではないか、という懸念が議員の間にあった。
今年初めの証言では、大手事業者数社がキオスク端末を提供する市場に参入すれば、興味を示すだろうと述べている。
既存のプラットフォームが最初に拡大する可能性が高い
BetMGM、Caesars、FanDuelはすでに運営しているため、DC全域で利用できるようになるのが最初になりそうだ。しかし、DraftKingsやFanaticsなど、他の大手事業者も市場参入に関心を示している。両業者の代表は今年初め、DCへの進出を希望し、実店舗スポーツブックの開設にも関心があると述べていた。
新規事業者は、営業開始前に審査を受ける必要がある。BetMGMとCaesarsはすでにオンラインスポーツベッティングの認可を受けている。FanDuelは、地区全体へのアクセスをシームレスに提供し続けることができる位置にあるようだ。
投票前、ワシントンDCは6つの単独運営市場の一つだった。残りの5つのうち、4つは州の宝くじによって規制されているか、または州の宝くじと提携して提供されている。5番目はフロリダ州で、州とセミノール族が協定を結びセミノール族に独占権を与えている。
出典元：iGamingBusiness
