インディアナ州のスポーツブック、1月の取扱高が減少も収益は前年比アップ

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インディアナ州のスポーツブックでは、隣のオハイオ州でスポーツベッティングが合法化された最初の月である1月にベッティングトラフィックが大幅に減少したものの、Hoosiersファン向けのオペレータにとっては悪いニュースばかりではなかった。

リテールスポーツブックとオンラインベッティングアプリは、2023年1月に4億2720万ドルの取扱高から3650万ドルの調整後総収入(AGR)を報告した。

1月の取扱高は12月の4億3140万ドルから約1%減少し、収益は同月の4270万ドルから14.5%減少した。

2022年1月と比較すると、先月の取扱高は1年前に同州が記録した5億10万ドルという史上最高の月間取扱高から14%以上も減少している。にもかかわらず、インディアナ州のスポーツブックは先月およそ88万6,000ドル収益を増加させた。

州の税AGRは9.5%で、先月は340万ドルの税収を受けたことになる。

シンシナティ近郊のリテールスポーツブックが打撃を受ける

1月1日付でオハイオ州のスポーツベッティングが合法化されたことにより、インディアナ州のオペレータはかなりの打撃を受けることになった。特に、シンシナティ市場に最も近い州南東部のリテールスポーツブックにとっては大きなダメージであった。

オハイオ州には16のモバイルアプリと宝くじ販売店の数百のスポーツベッティングキオスクがあるほか、シンシナティにはMiami Valley Racing and GamingそしてDayton RacewayのHollywood Gamingなど4つのリテールスポーツブックがある。これらの店舗は、これまでインディアナ州まで足を運んでいた顧客をターゲットにできる。

また、インディアナ州のリテールスポーツブックは大きな落ち込みを見せた。オハイオ州境から約1マイルのところにあるHollywood Lawrenceburgは先月の取扱高が650万ドルであったと報告した。2022年12月の取扱高が1360万ドル、2022年1月の取扱高が1320万ドルであったことと比較するとその差は歴然だ。

シンシナティから南に1時間ほどのところにあるフローレンスのBelterra Casinoは、先月の取扱高が49万2,111ドルで、12月の64万9,717ドル、2022年1月の72万5,092ドルから減少した。

シンシナティから北東に1時間ほどのシェルビービルにあるHorseshoe Indianapolisは、先月の取扱高が86万2,292ドルであった。これは、12月の120万ドルおよび1年前の110万ドルよりも減少している。

だが、全てのオペレータが取扱高を減少させたわけではない。インディアナ州の2大プレイヤーであるFanDuelとDraftKingsは、ベッティングトラフィックが12月からわずかに増加した。FanDuelの1月の取扱高は1億4230万ドルで12月の1億3780万ドルから増加し、DraftKingsは12月の1億3480万ドルから1月は1億3960万ドルになった。

インディアナ州におけるパーレー賭け

では、インディアナ州のスポーツブックの取扱高が少なかったとしたら、先月が1年前より儲かった理由は何だろうか?その答えはおそらくパーレー賭博の増加だろう。

アメリカのスポーツブックはパーレー賭けを重視している。パーレー賭けでは通常、より有利なオッズが期待できるが、ベッターは負けないことが要求される。結果として、スポーツブックはシングルベットと比較するとパーレーベットの勝率が高くなる傾向がある。

インディアナ州ではスポーツブックの収益を賭け金の種類別に分類していないが、フットボール、バスケットボール、野球、その他のスポーツ、パーレーの賭け金別に、未監査の取扱高を分類している。先月はインディアナ州のスポーツブックで賭けられた金額全体の30%近くである1億2470万ドルがパーレーで賭けられた。12月にはそのシェアは27.6%の1億1900万ドル、2022年1月の1億2260万ドルは同州で賭けられた金額の4分の1以下に相当した。

つまり、ベッターがパーレーで多く賭け続ける限り、インディアナ州はスポーツベッティングの取扱高が減り続けても、税収が減ることはないということである。

出典元:Casino.org

https://www.casino.org/news/indiana-sportsbook-handle-drops-in-january-but-revenues-up-from-year-ago/
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