マレーシアでは先日、国内での違法賭博を阻止するため警察による取り締まりが行われ、圧倒的な反響を呼んだ。旧正月の始まりに合わせ、2週間で905人を逮捕した。
Op Limau(オペ・リマウ、マレー語でレモン作戦)と名付けられたこの取り締まりでは、1月15日から29日の間に137件の家宅捜索が行われた。最初の4日間だけで120人を逮捕した。
この作戦の主な目的は、公共または私営の建物でのギャンブル、およびオープンな場所でのギャンブルに焦点を当てた賭博行為を撲滅することであった。逮捕者に加え、当局は約51万3,790リンギット(120,381ドル)を押収した。
あらゆる手段を講じる
マレーシアの潜入捜査・ギャンブル・犯罪部門は、他の警察部門からの支援を受けて捜査を実施した。王立マレーシア警察のDatuk Noorsiah Saaduddin長官は、1月15日から19日の間に20回の家宅捜索を行ったことを記者団に明らかにした。
その結果、115人の男性と5人の女性が逮捕され、9万2,481リンギット(2万1,668ドル)が押収された。そして違法なギャンブルを行う場所を示す証拠も提供され、その後の捜査と逮捕につながったとした。WhatsAppにはOp Limauホットラインが設置され、市民からの情報提供も行われた。
Saaduddin長官は、904人の逮捕者のうち650人が屋内賭博で告発されていると付け加えた。残りの逮捕者は公共の場でのギャンブルに参加したとされているが、どのような種類のギャンブルや賭け事が行われていたかは明らかにされなかった。
スンガイプタニ市のある家宅捜索では9人が逮捕された。ケダ州警察署長Datuk Wan Hassan Wan Ahmad氏は声明の中で、午前2時45分に行われた家宅捜索は、情報提供と情報収集活動の成果であると述べた。
容疑者らは20歳から47歳までの9人。彼らはカードを使った何らかのギャンブルを行っており、2万984リンギット(4,915ドル)を押収した。
別の場所、クチン市での家宅捜索では31歳のインドネシア人女性が逮捕された。彼女はオンラインギャンブルサイトを運営しており、すでに告訴に応じるために裁判所に出頭しているという。
有罪を認めた後、5か月の禁固刑、さらに彼女は不法滞在だったため、4か月の追加刑期も言い渡された。幸いなことにこの2つの刑は同時に執行されることになっている。
ギャンブルへの非難
マレーシアではResorts World Genting(RWG)を除いてほとんどの場合ギャンブルは違法である。政府は以前、違法なギャンブル業者のみを取り締まっていたが、1953年に制定されたCommon Gaming Houses Act(賭博場法)がそれを変えることとなった。
この法律により、賭博場は違法であり続けることが定められ、賭博場を訪れた者を罰する措置が取られるようになった。現在では、たとえ自宅や友人家族の家でギャンブルをするだけでも、罰金や最長で6か月の懲役刑が科せられる。
しかし、この法律の文言をめぐって混乱も起きている。
RWGのほか宝くじも例外であったが、現在では議論の的となっている。
ケダ州は1月1日付で、宝くじを含む全てのギャンブルを禁止した。既存のオペレータは継続して運営できるが、ライセンスの有効期限が切れると更新できない。
別の州であるプルリス州も同様の措置を講じることを検討している。
出典元:Casino.org