ネバダ州のカジノは2022年に148億4000万ドル以上の収益を上げ、同州の過去最高を記録した。
ネバダ州でカジノ賭博が合法化されたのは1931年。2022年には収益が過去最高金額を記録した。
The Nevada Gaming Control Board(ネバダ州ゲーミングコントロールボード、NGCB)は火曜日、同州のゲーミング施設の2022年12月と通年の数字を明らかにした。NGCBの統計資料には、州内の認可カジノやスポーツブック、パリミュチュエル賭博やレースブック、ポーカールームやオンラインポーカーのレーキ、レストランや居酒屋内のゲーミング端末からのゲーミング収入などが含まれている。
12月のゲーミング総収入(GGR)は13億1000万ドルを超え、22か月連続で10億ドルを超える結果となった。売上高は前年同月比14.3%増であった。
スロットマシンが8億350万ドル、テーブルゲームとスポーツベッティングが約5億1090万ドルの収益があった。スロットの勝率は2%上昇し、テーブルゲームは2021年12月から40%以上急騰した。
年末のフィナーレを飾ったのは、8億1410万ドル以上を獲得したラスベガス・ストリップである。2022年12月は、GGRの面でストリップの過去最高の月となった。8億1410万ドルという数字は2021年12月に比べて25%、つまり約1億6340万ドルの増加となった。
過去最高の年
12月はラスベガス・ストリップにとって過去最高となったが、NGCBのレポートから読み取れるのは、ネバダ州のカジノ業界がこれまで以上に健全であったということだ。インフレや諸経費の増加が記録的な収益の一部に食い込んでいるものの、パンデミックによる長期にわたった規制から誘発されるビジネスやレジャーの旅行需要がすぐに終わる気配がないため、カジノ業界は引き続き潤っている状況だ。
ネバダ州のカジノやその他のゲーミングライセンスが昨年獲得した148億4000万ドルは、2020年に同州業界が獲得した金額のほぼ2倍に相当する。コロナウイルスからの素早い立ち直りは、ゲーミング産業の回復力を示すものだとも言われる。
ネバダ州のこれまでの最高GGR年は2021年で、州のGGRは合計134億2000万ドルであった。昨年はこの記録を10.6%(14億2000万ドル)上回り、あっさりと更新した。
2021年以前では、州の最高GGR年は、ゲーミング収入の合計が約128億5000万ドルであった2007年であった。
ネバダ州のカジノ収益
2022年:148億4000万ドル
2021年:134億2000万ドル
2020年:78億7000万ドル
2019年:120億3000万ドル
2018年:119億1000万ドル
2017年:115億7000万ドル
2016年:112億5000万ドル
2015年:111億1000万ドル
2014年:110億1000万ドル
2013年:111億4000万ドル
2022年の内訳
過去12か月は、ネバダ州のほぼ全てのモニターゲーミング市場にとって好調であった。同州ではカジノを地理的な位置から市場セグメントに分類している。
NGCBには23のモニターグループがあり、3つを除く全てのグループが2022年にGGRを上昇させた。例外は、クラーク郡ボールダー地域、ナイ郡、ホワイトパイン郡である。このうち2つの市場は州の計量管区の中では小規模である。ナイ郡のGGRは6940万ドル、ホワイトパイン郡は1160万ドルしか占めていない。
ボールダーは少し違う性質を持っており、ネバダ州のゲーミング業界全体の健全性にかなりの役割を果たす市場である。同地域の2022年のGGRは9億6580万ドルと報告されている。
州内の他のどこを見てもゲーミング収益は2021年から増加した。中でも最大となったのはクラーク郡ラスベガス・ストリップ地域で、前年比18%増の77億5000万ドル超のGGRを計上した。
出典元:Casino.org