和歌山県議会は県内に統合型リゾートを建設する計画案を却下した。
和歌山県議会はClairvest Neem Venturesが主導する入札の一環としてCaesars Entertainmentが運営するIR開発計画について、承認する必要があった。
もし計画案が承認されれば、日本政府が3つまでとするIR誘致の候補地として選ばれるはずであった。提案書の申請期限は4月28日まで。
だが、計画案に対する無記名投票の結果、反対票22賛成票18で否決された。地元メディアによると、IR開発の資金調達について懸念が指摘されていた。
Clairvest Neem Groupはカナダの大手プライベートエクイティ企業Clairvest Group傘下にあり、Las Vegas Sandsの元社長兼COOのWilliam Weidner氏やゲーミング・eスポーツ役員らで構成されている。
同社は2021年6月に和歌山県のIR事業パートナーとして選ばれ、3万8,000平方メートルのゲーミングフロアやカンファレンス施設、博物館、eスポーツアリーナなどを備える56万9,000平方メートルの広さの施設を和歌浦湾に建設する計画を進めていた。
当初Clairvest Neem Groupはフランスの事業者Groupe Partoucheと提携する予定であったが、9月、Caesarsが新パートナーとして発表された。
他の候補地である長崎はCasinos Austria Internationalを事業パートナーにIR計画案を承認したばかりだ。
大阪では、MGMリゾーツと金融サービス企業オリックスのコンソーシアムが同計画への入札を行う唯一の事業者となっている。
昨年IR誘致計画を断念した横浜市は、新たに市長に当選した山中竹春氏が選挙期間中IR誘致への反対を表明していた。
出典元:iGB