Censuswideは、健全なギャンブルを促進するネットワークのGamstopとYGAMが主導した昨年の調査に続き、イギリス国内の大学生2,000人を対象に調査を実施したところ、35%がギャンブルのためにお金を借りたことがあることを明らかにした。
主な調査結果では、71%の学生が過去1年間にギャンブルをしたことがあるという。また、そのうちの28%が「中程度のリスク」、24%が「ギャンブル依存症」に分類される行動を取っていることがわかった。
今年の調査にはイギリスでギャンブル依存症の測定に使用されているPGSIが使用され、学生らのリスクレベルを測定した。
調査によると、48%の学生がお金を稼ぐためにギャンブルをすると答えているが、平均的な週にお金を稼いだと報告しているのは11%にすぎなかった。3人に1人が週に20ポンドまで、ほぼ4人に1人が週に21~50ポンド、13%が51~100ポンドを使うと答えている。
友人や家族からの借金
5人に1人は家族や友人から借りたり給料日ローンを使ったりしてギャンブルの資金にしているという。また、40%以上の学生が過去12か月間に暗号通貨を購入しており、この割合は他の人口群よりはるかに大きいことが報告されている。
回答者の半数は、ギャンブルが大学生活に影響を与えたとしている。講義への出席日数、成績や課題、食費や生活費の支払いに悪影響を及ぼしたと報告する学生もいた。
調査対象の学生の4.5%が、やめられないからギャンブルをすると答え、ギャンブルをする人の45%が、大学から受けられるサポートについて知らなかったという。
報告書では、大学入学前の学生に対する包括的なギャンブルリスクの教育や、大学の健康・福祉戦略にギャンブル依存症に関するテーマを組み込んだり、予防研究への追加投資などが提示されている。
YGAMのCEOであるJane Rigbye博士はこの調査結果の意義について次のように述べた。
「今回の調査結果から、学生のギャンブルに対する考え方や行動について学ぶことが多くありました。昨年発表されたデータをもとにすると、学生の多くが定期的にギャンブルをしているだけでなく、その多くが悪影響を伴う可能性のある方法でギャンブルをしていることがわかります。」
また、このデータからギャンブルに関わる危険性を若者に教えることの重要性が強調されたことについても指摘した。YGAMがイギリスの大学キャンパスにおいて学生への講演やスタッフの研修、意識啓発を継続して行っていくことも述べた。
「大学がこの問題に真剣に取り組むことは非常に重要です。私たちはより多くの大学と密接に協力し、被害を防止して学生が必要とするときにサポートできるようにすることを目指していきます。」
出典元:iGaming Business