ネバダ州の7月のゲーミング収入は、バカラを中心とするテーブルゲームの賞金が大幅に減少したことにより減少した。
2024年7月のネバダ州のゲーミング収入総額は13.1億ドルで、前年同月比6.9%減となった。減少の主因はテーブルゲームからの収入が23.5%減と大幅に減少したことである。
7月のテーブルゲームの賞金総額は3億9270万ドル。テーブルゲーム収益の主役であるバカラは61.9%の大幅減となり、賞金総額は7360万ドルとなった。
バカラの勝率は9.7%に落ちた。これらの損失にもかかわらず、ブラックジャックとクラップスはそれぞれ7.6%と7.2%の増加となり、ブラックジャックは1億1700万ドル、クラップスは4320万ドルの貢献となった。
一方スロットマシンの収入は2.6%増加し、9億1410万ドルに達した。市場のかなりの部分を占める多部族スロットは22.7%の増収で、6億3000万ドルに達した。
しかし、ペニースロットやドルスロットなど他のカテゴリーのスロットマシンは減少した。ペニースロットの収入は26.6%減少し、稼動台数は16.7%減少した。
州の7月の課税収入に基づくパーセンテージフィーは9590万ドルで、0.2%の微減であった。
ネバダ州のゲーミング産業を牽引するラスベガスストリップのゲーミング収入は15%減少し、州全体の収入減少に大きく貢献した。対照的に、ラスベガスのダウンタウンはゲーミング収入が10%増加し、合計7180万ドルとなった。
この報告は、ネバダ州ゲーミング管理委員会がResorts World Las Vegasとその親会社であるGenting Berhadに対し、違法行為と関係のある個人を施設に入れた疑いがあるとして提訴した直後のものである。
ネバダ州のゲーミング業界は景気の先行き不透明感と規制当局の監視の目をかいくぐっている。
出典元:GAMBLING INSIDER