コネチカット州に保留地のあるモヒガン族がイェール大学と提携し、ギャンブル依存症を克服する新たな取り組みに対して資金を提供することを発表した。7か月前には同州におけるスポーツベッティングが解禁されたばかりだが、ゲーム依存症に関する電話相談の数が急激に増えていると報告されていた。
この取り組みの一環として、モヒガン族はイェール大学の認知行動療法プログラムの開発を目的とした研究に資金を提供する予定で、同大医学部精神医学科が率いるこの研究では、ギャンブル依存に苦しむ人向けに治療の選択肢を広げることを目指している。
この資金は、同大学が臨床試験を実施し、対面治療にアクセスできない可能性のある人に対しモバイルアプリを開発するためにも活用される。アプリの開発にはモヒガン側から200万ドルが寄付される予定。
同大医学部の精神医学科准教授Brian Kiluk氏は声明で、物質使用障害に対する効果的なコンピュータベースの治療プログラムの開発において、同大学はこれまで優れた実績があるとし、ギャンブル依存症に対する治療の開発にも役立てるよう期待していると述べた。
同氏は次のように述べている。
「携帯電話などのデジタルプラットフォームを使用して治療を提供することは、より多くの人を助けられることにつながります。できる限り簡単かつシームレスに治療へのアクセスを拡大できる効果的な治療法を新たに特定し、ギャンブル依存症に悩む人やその家族、コミュニティの生活を改善できる手段を提供するのが私たちの願いです。」
プレスリリースによると、モヒガン族はこの資金の他にもConnecticut Council on Problem Gambling(コネチカット州ギャンブル依存評議会)に毎年約30万ドルの寄付を行っている。
Moheganの社長兼CEOであるRay Pineault氏は次のように述べた。
「イェール大学との取り組みはこの種のものとしては初めてのものになります。ゲーミングを近代化するにはコミュニティに対するさらなる責任が伴うことを私たちは認識しており、責任あるゲーミングを促進するための支援を直ちに強化させました。」
出典元:Focus Gaming News North America